こんにちは!ひとさちです。
前回は日本の大富豪・本多清六が語る「お金のやり取りが人と人との関係に与える影響」について解説しました。
前回に引き続き本多清六の「私の財産告白」の第5章「これからの投資鉄則」について書きます。
この章では本多の勧める投資鉄則が書かれています。
今回が完結編です!
Contents
第5章 これからの投資鉄則
最後の第5章では、28歳の若者が85歳の本多のもとに大金持ちになる秘訣を聞きにくる形で始まります。
本多は常々、資産は大きな雪だるま。それを作るにはまず一生懸命働いて雪だるまの芯となる金をつくらなければいけないと説いています。
この青年は徴兵後4年間働き、本多の言うとおりに大きな資産のもととなる百万円をやっとの思いで作りました(現在価値で約300万円でしょうか)。
そしてこれが(使ってしまって)近頃目減りしてきているので焦って相談に来たようです。
この青年の目標額は2億円。現在価値で5億円強の金額を稼ぎたいという彼に、本多は「お安い御用」と話します。
しかしそれには人並み以上の活躍をし、暮らしは極めて質素にしなくてはならないとの精神論を解きました。
すると青年は「その芯となる100万円が減ってきているので気が気でないのだ、もっと具体的に・・・」と食い下がり、いよいよ本多の指南が始まります。
投資において、流行り物に手を出してはいけない
青年はすでに20万円を消費し残りは80万円。そこからどう増やしていくのか。
まず投資の第一条件は安全確実ということだが、そこから少しリスクをとって、分散投資をすると説きます。
経営は一つのビジネスにかけること。投資家は一業にこだわらず多方面に目を配ること。本多は青年に対し、最小限度の2つの投資先に質屋と理髪店を提案しました。
青年は実は新設競輪場に出資をしたかったようですが、それは濫設され淘汰されていく一時的流行物であるとして反対し、その通りになったそうです。
現代では仮想通貨がそれにあたるのでしょうか、私はビットコインが暴落するたびに買いたくなり、高騰するたびに悔しく感じています。しかし相場が上下する理由が納得できないので購入には至りません。
現代に本多清六が生きていても、おそらく仮想通貨には手を出さなかったのではないかな、と想像します。
金を担保に金を借りる
さらに青年に実行するよう指示した手法は以下です。
- 先ほどアドバイスした投資は年48%の超高利回り
- 毎月の配当32,000円と元金返済分40,000円を全額銀行口座に入れる
- その預金残高の増加を信用力として年8%で借金する
- そのお金をさらに投資する
金を借りて株を買うということで、その投資先が確実なものならよいのですが、大損することも考えられます。そのためのリスクヘッジとして分散投資をしているのですが、
投資先は2つだけ。さらに本多の安全圏から少し進んでとるリスクというのは48%なんでしょうか。
これも現代では信じられませんが、当時の市場の上昇感を織り込んでのことなのでしょう。
借金して株を買うということは株の信用取引をしているということなのでかなりの博打です。本多はこれは実際のプランと食い違ってくるので努力して工夫するようにと説いています。結局努力をしなさいとのことです。
好景気に貯蓄、不景気に投資
安全で確実な「大金持ちになる方法」などなく、世の中は大金持ちを作らないように、また大金持ちからたくさん取る傾向にある。この状況で大金持ちになろうということは社会の動きに逆行していくことで、当然困難なことだと述べられています。
具体的には、事業法規、税制、労働法についていき、相当の手回しをする。生活面では常に嫉妬の敵を作らぬよう気を付けなければならないとのことです。
ここで本多流の大金持ちになる方法の鉄則として
好景気・楽観時代は勤倹貯蓄
不景気・悲観時代には思い切った投資
この2点を挙げています。
物(株式・土地・山林・事業)と金の適時交代の繰り返しに乗って資産を大きくしていくということで、これはさらに昔から言われていることと変わりないことを本多も言っています。
本多清六「私の財産告白」を読んで
この記事を読まれている、これから貯金を殖やそう、投資を始めようと思っている方にとって、この本は非常に役立つ部分が大きいはずです。
資産を増やそうとする初期段階において、特に給与四分の一天引き貯金は実践するべきものです。
本多の投資金額の割合や森林投資などは時代背景もあり参考にできる部分ではありませんが「好景気・楽観時代は勤倹貯蓄」「不景気・悲観時代には思い切った投資」を基本姿勢に私も頑張っていきます。
お読みいただきありがとうございました。
コメント